先週の26日の昼頃、私は所用あって皇居近くの半蔵門を歩いていた。天皇誕生日は過ぎた平日のはずなのに、新宿通りの街灯には、日の丸が延々と
飾り立てられ、異様な雰囲気だった。行った先で安倍総理が靖国神社参拝したらしい、と聞く。
一週間くらい前には、安倍総理この9か月で外遊宿泊予算の3500万円を使い切った、という記事を読んだことを思い出し、思い浮かんだ言葉は、
「国家権力の私物化」だった。
外交上、百害あって一利なしの靖国神社参拝は、いわば安倍総理の自己満足だ。
29か国を回ったという外遊が、どれだけ実のあるものか定かでないし、単にVIP待遇でチヤホヤされるのを満喫しているだけなんじゃないかと疑っている。
なにしろ、国際的信用度は靖国神社参拝で地に落ちているのだから、3500万の税金を浪費した
(これはおそらく宿泊費のみで、ほかに政府専用機の燃料、接待費、ボディガードなどの費用を加えると数億円になるのだろう)外遊の効果もパアどころか
マイナスかもしれず、とても外交を重要視している総理とはいえない。
「安倍総理の日本の私物化」で検索すると、NHKの放送委員に安倍総理のお友達を4人も送り込んだことが分かった。
しかも来年の1月にNHKの会長選びで安倍総理の望んだ人事が通って、いよいよNHKは大本営発表機関となるらしい。
北朝鮮の国営メディアに限りなく近づいていくだろう。
NHKしか見ない国民は、安倍的国家像がいかに素晴らしいのかと洗脳されるのかもしれない。
国家そのものがこんなにも安倍総理個人の趣味趣向に振り回されていい訳がないはずなのだが、日本人はひとたび確立した権力に従順すぎる。
衆参両議院の選挙で安倍を圧倒的に支持した人々は、自分の選んだ選択がこの国にいったい何をもたらしているのか把握するだけの眼力を
まだ残しているのかすらはなはだ疑問だと思えてならない。いやな年の瀬で非常に残念だ。